【救急現場】元消防士がこれまで出た現場を3つ紹介

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この記事では元消防士の自分が出場した現場を3つ紹介します。


1つ目はCPA(心肺停止)の現場
2つ目は交通事故現場(傷病者心肺停止状態)
3つ目は熱中症の現場


自分は現場に出ていた人間なので慣れていますが、こういった事例を見てストレスを感じて体調が悪くなることもありますので気を付けてください。


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元消防士が現役時代に出場した救急現場


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消防士時代は1当務(24時間)で平均10件ほど出場していました。



先日7/23の東京消防庁の出場件数は1日で3100件を超えていて、想像がつかない忙しさだなと感じています。


おそらく24時間ずっと救急車にいたと思います。


交代しても報告書が終わらないと思うので、夕方までに帰れたでしょうか…


体調には気を付けてください。



元消防士が出場した救急現場




思い出しながら書きますが、個人を特定されないために数字を変えているところおあります。


消防士になりたい方や消防の現場に興味がある人はぜひ読んでください。



救急現場:CPA(心肺停止)


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2月中旬、80歳代女性、お風呂で冷たくなっている、CPA

通報内容はこれだけでした。


自分は機関員(救急車を運転する人)。


風呂でのCPAだったので救助隊も出動しRA連携となりました。


※RA連携とはR:レスキュー(救助隊)、A:アンビランス(救急隊)の連携で現場で救うこと


この連携は厳密に言うと間違っています。

ですがここではRA連携と言わせてください。



本当のRA連携やP(ポンプ)A連携というのは、救急隊が他の案件で出ていて、レスキュー隊やポンプ隊が現場に向かって接触してから救急隊があとから気て引き継ぐことを言います。



通報者が消防よりも先に警察に連絡していたので警察が先についていました。


すると警察から


「お風呂の水が抜けないんですよね…」


で現場に向かうとお風呂の栓を抜こうと引っ張ったら銀の玉のつないでいるやつがちぎれていました。


傷病者がそこに乗っかっていたんですよね。


自分は思いました、「いやちぎったなら手突っ込めよ…」と…



ですが、救急隊長から「インフォ消防士、いけ」と言われたので腕をめくりあげて手を突っ込みお風呂の栓を抜きました。



このとき、もう傷病者は3日ほど経っていたので体内のものが筋肉が緩んで出ていました。


お風呂の水はもう異臭と茶色く濁っていたんですよね。


こういう現場ももちろんあります。


無事に栓を抜いて水がはけたところで先にAEDを装着


心停止、瞳孔散大、体温感じられず、硬直、意識レベル300、総頸触れず、呼吸なし


ということで死亡判断をしました。



親戚の最終確認から3日経っていたので、おそらく心臓が止まってから3日ほど経っていたと思います。


勘のいい方は気づいていると思いますが、ヒートショックです。


高齢者が冬の時期にお風呂に入るとなりがちな症状です。


寒いところから熱いお湯へ入るので血圧が急に上昇して心筋梗塞などの症状で死に至るケースですね。



対策としては入る前にシャワーを出しっぱなしにして3分ほど湯気でむんむんにした状態でお風呂に入るなどが効果的です。



消防に入れば傷病者の出血、嘔吐物や排泄物など普通


それが仕事ですからね。



自分には無理かも…と思ったあなた、大丈夫です。



現場に出ればアドレナリンと傷病者を一刻も早く医療の元へ搬送するという頭しかないので全く気になりません。


そのあとも普通にご飯を食べることもできますよ、強くいないといけませんね。



救急現場:交通事故(傷病者CPA状態)


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幹線道路で起きた事故でした。


軽自動車と普通者の対面衝突の事故、傷病者2名、うち1名はCPA閉じ込め有り、油漏れ等確認できず
という通報内容。


この時点で激しい事故だということは分かりますね。



救助隊、ポンプ隊、救急隊は2隊の出動



スピードが出やすいところではあったのですが警察がよく取り締まりをしているところなのであまり事故は起きないところでした。

しかし、そこでの大きな交通事故だったのでどういう状況かあまり想像できずといった感じです。


現場に向かうと既に渋滞が起きていました。



自分は重傷者に接触、CPA状態で閉じ込めという最悪な状況でした。



ポンプ隊は油漏れに備えてホース延長とキャフス放水の準備。


救助隊と救急隊で閉じ込めの救出に入りました。



横転していてドア開かずだったので、ハッチを破壊して後ろから接触しバックボード救出という救助隊長からの指示を受け7人で取り付きました。



救出までの時間は覚えていませんが、救助隊長の的確な指示により比較的早く救出完了。


先にAEDを張って呼吸、脈の確認をしCPA状態確認後、CPR開始。


車内は血だらけでした。

白いホルモンみたいなのも出ていましたね。



お気づきの方もいるかもしれませんが、脳脱です。



そのときは心マに集中しすぎて気づきませんでしたが、帰署してから車内消毒をしているときに気づきました。



かなり悲惨な事故で…


20代の男性で、自分と年が近かっただけにやるせない気持ちでしたね。



当時は、もっと早く現着すれば、閉じ込めを速く出せていればもしかしたら命は繋げれたのではないかとずっと思うものでした。


自分の力が足りないから…

そう思うたびに自己嫌悪に陥り、参事ストレスで体調を崩すこともありました。



こういう面も自分は消防に向いていなかったのかもしれません。



真面目過ぎるというか、まぁ仕方ないよねって済ませられる人のほうが向いていると思います。



毎回救急があるたびに心を痛めていては持ちませんよね。




先ほどもいいましたが、出血や脳脱などこれもあってもおかしくありません。


アドレナリンでカバーできるので安心してください。




救急現場:熱中症


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タイムリーな事案も入れておきます。


熱中症は事案が多いですが、その中でも少し?特異な事例を。


80代男性、自宅で動けない、熱中症疑い


この通報内容であなたなら何を疑いますか?

熱中症はもちろん疑いますよね。


同時に、自分は脳疾患を疑いました。


熱中症と脳疾患って意外と紙一重で、現場では脳疾患をしっかり否定できてから熱中症疑いとします。



自宅で動けないというところから脳疾患によるマヒもあるのでは?と一応、疑いつつ現場へ。



通報者は別居している息子さんからでした。



家に付くと、エアコンもついてない、窓も開けていない状態。



ドロッピングテストや瞳孔の反応を観察して脳疾患を否定し、熱中症疑いで現場は進めました。



ここまでは普通の事案ですが、救急車内へ搬送しようとすると、



「絶対に病院は行かないぞ!」


の一点張りでした。



息子さんも隊長も説得しますが絶対に行かないとのこと…


たまにいます、高齢者で絶対医者にはかからんぞ!という人が…


一応無理やり車内には収容しましたが、怒鳴るわ、暴れるわ…


しまいには「近所に恥をさらしているようなものだ!」まで言われました…



動けないんじゃないの?って疑うぐらい元気になりましたね(笑)



現場へ着いてしまった以上、病院まで搬送したいのが消防の考えです。


搬送せずにその後、症状が悪化して訴えられるともしかしたら裁判で負けるかもしれないからです。



自分んで行かないって言ったくせに訴えるのもおかしい話ですが…


お願いですので救急車が来たら素直に従ってください。



救急隊は悪い方向には持っていきません、傷病者の万が一を考えて提案させてもらっています。



そのために市もお金を使って消防を維持しています。



救急車の適正利用が叫ばれている昨今ですが、やばいと思ったらすぐに救急車を呼んでください。


消防は市民の、国民の味方ですので。




元消防士が現役時代に出場した救急現場のまとめ




数字は変えていますが、内容はリアルにお伝えしています。


これから消防士になりたい方…こんな現場も待っているということは覚えていてくださいね。


そして、交通事故には本当に気を付けてください。


1番上手な運転は安全運転ですよ!



熱中症に関しては、昼間は運動しないのが1番です。


消防時代は7月も8月も訓練していましたが、毎日軽い熱中症になっていました。


めちゃくちゃ体力トレーニングをしている消防士でも暑さには勝てません。


運動も自分の体調に合わせて行ってくださいね。




追記:今回の事例で消防士になる人に知っていて欲しい知識


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ここでちょこっと消防のお勉強を紹介します。


これから消防になるっていう人は絶対に知っていて欲しい知識です。


(これよりも受験勉強が優先ですが…笑)


救急業務において傷病者が明らかに死亡している場合の一般的な判断基準



1.意識レベルが、300であること(痛み刺激に反応しない)

2.呼吸が全く感ぜられないこと

3.総頸動脈で脈拍が全く触知できないこと

4.瞳孔の散大が認められ、対光反射が全くないこと

5.体温が感ぜられず、冷感が認められること

6.死後硬直又は、死斑が認められること



この6つは必ず覚えます。



救助隊とか関係なく、初任教育課程で習いますからね。



つい先月ぐらいに大阪市消防局の救急隊が死亡判定のミスをしてニュースになっていました。


この6つが当てはまらないと救急隊は死亡と判断できませんからね。


死亡判定で間違いやすいのは低体温です。

これに関しては別記事で書きます。




高エネルギー外傷


交通事故で今回の事案は完全に高エネルギー外傷になります。


高エネルギー外傷に関しては奥が深いのでまた別記事で書きます。


県によって高エネルギー外傷になる定義は変わっているみたいですが、高エネルギー外傷と判定したら必ずロード&ゴーです。


5分以内に現場を離脱して早急に病院へ搬送するということです。



このロード&ゴーも説明すると長くなるのでこの記事ではそういう言葉があるというのを知っていてください。



今回の事案で絶対に知っていて欲しい知識ですが、もちろん他にもあります。


救急現場に出ている方や救命士みればもっとあるやろ(笑)って突っ込まれると思いますが、かなり代表的なものをということで今回は終わらせていただきます。



ではまた別の記事で。



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